2011年2月13日日曜日

本物を巡る



   本物が観たい!


   多くの場合・・・ すでに パンフレット や 画集(写真集) として
   何度も見て後に、実際に眺めることになります。

   ひとたび 本物を目にするときの・・・ その引力は、さすが!!!


   一昨年の夏・・・ 岡山 で開かれた 美術展 で 特別展示された

   風神雷神屏図  見たさに・・・

   いつの日か、実物を眺めてやるぞ~!!! 
   思い続けていたほどに好きな絵 でしたから
   岡山で・・・と知ったと同時に、即断で行くことを決定!

   ( 俵屋宗達 作 : 建仁寺 所有 京都国立博物館 寄託 ) 

   建仁寺 展 に行ったのですが・・・
   
   眺めた瞬間に・・・ これまで これが 屏風絵 だということを
   失念していた事に気づきました。

   雷神 と比べて 風神 が迫力に欠けるような気がするよなぁ・・・
   な~んて思っていたのですが。

   屏風 ですから 立体感 があるんです。
   雷神 と共に 風神 も
   今まで感じたことが無かったほどの迫力で迫ってきます。
   
   やはり・・・ それぞれでは無く 対になって
   その 間 や 屏風としての立体感 を含めてこその この絵なんですね!!!
   
   これは 画集 などでは感じにくい・・・

   それと・・・ 屏風絵 ですから 実際に眺めると かなりの 大作 です。
   その事が この絵の、最大の魅力である 大らかな線運び や
   ユーモラスな表情 と相まって

   宗達さん は これを描く時 楽しくってしょうが無かっただろうなぁ!
   ・・・ということが しっかりと伝わってくるんです。


   この時・・・大勢の来場者 のなかでしたが・・・
   それでも、少し奥からならば、暫らく眺めていても構わない程度なので
   「 今回はこの絵が目的、染み込ませるように眺めて帰るぞ! 」との勢いで
   30分ほど留まって眺めていました。

   ( B型を40年もやっていると・・・ ほんと あれか、これ くらいしか
    記憶に残せないし、モノに出来ないって・・・ って分かるんですよねぇ・・・。 
    そう思えるようになってからほうが成果があるかなぁ と思う最近。)

   他にも・・・ 貴重な品は多数あって、一通り眺めたのですが
   あとは 雲竜図 を覚えているくらいで・・・
   この時ばかりは 究極の一点豪華美術展 になってしまいました。

   
   そして・・・ 智積院

   11月22日 の 長谷川 等伯  楓 図
   今日の息子   長谷川 久蔵  桜 図

   「本物」 を眺めます。 特別室に並ぶ 障壁画 力を感じます!

   その後に 建物 を巡っているとき・・・
   思いもがけず 複製 されたほうの 障壁画 を見つけます。

   先程眺めた「本物」
   往時は・・・ こんな感じで眺めることが出来たのでしょうね!

   鮮やかな色合いで迫る 障壁画 は 写真撮影も可能!

   このような部屋に佇み、一人のんびり庭や障壁画を眺めていられたなら
   さぞ、幸せでしょうねぇ~!!!


   本物は やはり素晴らしい 訪ねて行って、眺めるだけの迫力があります!
   
   だけど、この 複製 も 先ほどの本物に負けないくらいの魅力を感じます!
   
   こうして・・・ いつでも眺められるのですから!!!


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