2011年1月29日土曜日

昔と今、日本人の歴史への挑戦



   映画を観ていて・・・ 時々、無性に席を立ちたくなることがあります。

   血で血を洗うよう殺戮シーン。

   しかも・・・ 話の筋からすれば、さほど必然性を感じられません。

   さっ、と興味がひいていくのを感じます。

   広島

   自分の住んでいる街が さほど遠くない昔に 悲劇に見舞われています。
   体感こそしていませんが その写真には、確かに 毎日歩く街が映り込んでいる。

   これは 本当の事なんだ・・・  

   子供の頃 広島の街は どこか陰鬱な雰囲気がありました。
   今 振り返り 思えば、当然の事でした。
   昭和50年頃と考えても なお30年しか経過していません。
   多くの方が、訴えどころの無い悲しみを胸に歩いていらっしゃったためでしょう。

   
   話は変わり・・・

   昨年から、遅れに遅れていた 最後の将軍(司馬遼太郎) と
   幕末史(半藤一利) を読み終えました。
   去年、読み終えていた 竜馬がゆく ではカバーされていない、幕末史の胆。
   
   この2冊には・・・ 私が最近 特に気になっている その 江戸城の無血開城 が
   描かれているからです。

   おおよそ この時ほど 倒幕、幕府、民衆 と 主義も主張も立場も違う人達が
   最後のところで、折り合いをつけ 平和裏に解決した話なんて
   世界史上も例を見ないからです。 

   欧米だったら、数年間の内戦状態 になることは疑えません。
   そして、誰もいなくなった で終わらなければならない話です。

   今・・・ 私達 日本人は これだけの大国が 全ての事を平和のうちに
   解決していかなくてはならない という 人の歴史から見れば大きな挑戦と
   いうところに立っています。
   特に意識しなくても・・・ 私たちにとって大きなジレンマとして
   重く載しかかっている問題のように思います。 
   
   しかしながら・・・

   私たちの ご先祖様は こんな偉業を、遙か昔に成し遂げているんです。


   今 広島 長崎 の願いは・・・
   
   第3、第4 の悲劇を繰り返さないこと


   その痛みを自分たちまでで留めておくために。


   
   写真は・・・ 二条城 です。


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