2011年2月20日日曜日

調和を感じる景色に個性を感じます


  
   わずか100メートル余りながら・・・


   充実した 音戸渡船 を下船。

   船は 早速・・・ 自転車を持ったお客さんを一人乗せ
   対岸へと向かって折り返します。
   
   一人でもお客がいたら出発する・・・ を身上としていて、

   桟橋で待っていてください。 とも書かれています。
   対岸に人を認めたら、すぐに迎えに行きますよ・・・という意味なのですね!

   渡船だけ乗ったら、すぐに折り返し 目的地へ向かおう・・・ という最初の
   思いは、どこへやら・・・ 船 に味があるなら、乗り場の建物 にも味があり
   お客さんも含めた この独特の雰囲気は何なのでしょう!?・・・ と思うほど。

   そして・・・ 瀬戸を行く船。

   写真の・・・ 広島-松山 間の活発な ビジネス、観光需要 を
   物語る 高速船 に フェリー
   
   出荷が最盛期を迎えている 牡蠣 を中心とした漁船・・・
   作業場らしい台船、カキ筏 を曳航した2隻が
   続けて入ってくるさまは壮観!

   瀬戸内海内航 の 貨物船 や 油槽船 が見せてくれる、独特の味わい。
   さらには タグボート に ヨット と 狭い航路を
   進入信号を睨みながら、そろりと走り抜けていく姿 を飽きずに眺めながら、

   他に、どこで こんな景色を眺められるのだろうか!? と考えたりしましたが・・・

   思いつきませんね! その直上に・・・ 音戸大橋 と 通過する自動車。 

   周辺を歩きながら・・・ 船が通過する度に立ち止って目で追ってしまうんです。
   
   音戸の桟橋にも近い 割烹旅館の歴史を感じる建物 が気になったていたので
   もう少し歩いてみることに・・・。

   路地を見つけて入り・・・ 抜け出た場所に現れたのは・・・。
  
   昭和40年代が、そのまま残っているかの風景! ・・・と一瞬思いますが、
   
   ・・・そうでは無いですね。 少し眺めていると・・・
   住民の方が、意図して大事に残されている景色 なんだという事を
   強く感じるんです。

   玄関先に飾られた花に目が行く家。

   ちょっした置物を並べ歓迎の意味を込めた家。

   イラストの入ったフォトフレームを軒先に置いた家。
   (いつものように変えていらっしゃるのでしょう。)

   古い看板を大事にしているお店。

   使われなくなった 外灯器具 を残してある家。

   地域のイベントを紹介するチラシが何枚も貼られた案内版。

   ・・・など、各家 細々と神経が行き届く姿に
   お住まいになられている地域に対する深い愛情を感じます。
   基本は、日本の古い家屋多く見られる、モノトーンにまとめているのですが
   そういった、細かいところに個性が発揮されているんです!
   
   観光地化が進んだ風景 や 派手な看板 を見慣れた目には新鮮に映ります。

   当初の目的は次回にして 今日は、ここに一日を費してみよう!!!
   気づくと、時間が経過していました。

   夢中になって眺めていたのですね・・・ お昼を、随分過ぎてしまっています。


   これらは 前にも見た景色に近いものだ!


   石見銀山の町並 大崎下島御手洗の集落 なんかの感じに近いなぁ・・・!

   それなりに大きな町で 入り組んでもいるのに、統一感が感じられるんです。
   
   以前、行った 石見銀山 などは・・・
   
   一件でも突飛な形や色の建物があったなら
   世界遺産 にはなれなかったのだろうな・・・と思ったほどの調和に
   街の個性を感じ、とても良い気持ちになりました!
   
   地域としての個性が、住民の方々深く理解されている結果なのしょう。

   先達、国、県、地元企業、地域、住民、先行した広島に触発された という運 が
   全て、同じ目的に向かった一丸となったからこそ掴んだ栄誉だったのだろう・・・と
   感じたことは 初期の ミュージアムの旅 の中でも
   ひときわ 後への影響が大きいものとなっています。

   そして・・・ 私自身は これこそ、本当の個性 と感じています。


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