2010年10月3日日曜日

復興の夢 ~ 薬師寺 玄奘三蔵院壁画 と 高田好胤 ~



   以前・・・


   私は、福屋広島駅前店 で開催された 絵の展示会場 にいました。


   そこで見た絵の、隅に押されていた 2つの手形が

   とても印象に残ったんです!


   その 手形の主は・・・


   薬師寺復興の夢を現実のものとしながら
   先立って、亡くなられた 先代(124代)の薬師寺管主 高田 好胤

   この絵を描いた 日本画家 平山 郁夫


   絵は 薬師寺 に収蔵された

   玄奘三蔵院壁画 の 大下図 ( 最終下書 ) です。


   児戯のように感じられた、手形を眺めながら


   このお二方が、いかに ( おそらく、子供のように。 )

   この事業の進行を喜んだかということと


   その完成を見ることなく逝去した

   高田 氏の 無念が伝わってくるように思え

   その傍を、今しばらく離れ難かったことを思い出します。


   展示会を眺めた後・・・


   高田氏 の後を次いで 管主(125代) となられた

   松久保 秀胤 氏の講演が、別階で開かれるので覗いてみることに。



   ちらっと覗いて帰ろう・・・ と思っていたのですが、面白い!!!


   玄奘三蔵 ( 三蔵法師さんですね! )の 偉業。

   そして・・・

   平山 氏は 絵を勉強される方は、あの大下図こそ見て貰いたいと

   おっしゃられています。 と 制作に係わることも。

   
   会場の反応が良いと、どんどん話がノッてくるものらしく

   終わった時には 定められた時間をかなり超えていました。



   そして、今回 薬師寺 へ・・・  10年の時を超えて。


   
   一枚一枚の絵だけで、相当の大きさがあるのに

   何枚になっているのだろう!?


   連作の、そのスケールの大きさに圧倒されます。


   単に 平山 氏 の画業の集大成ということに留まらず

   日本画自体 の 一つの到達点と思えるほど。


   時間の制約の少ない形で訪問できたことを喜びました!

   
   壁画は 遷都1300年・・・ ということで 現在、通年で公開中。

   有名な 東塔 も 来月以降、解体修理 ということで

   初層開扉公開中 ( チラッ、とだけですが・・・。 )

   この後、2019年まで、見納めとなります。


   今回の 旅行計画の抜けの多さが、帰ってから分かったのですが

   選び抜いたような、いい頃合いだったのですね・・・感謝!!!


   写真は・・・ 薬師寺 玄奘三蔵院

   絵を収めている場所は 手前の別棟 になります。

   
   

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