2010年3月13日土曜日

広島市中区



      広島の人の中には…

      近年の成長目覚しい 岡山に いずれ中国地方の中心の座を
      奪われるのではないか… という
      危機感が古くからから存在しています。

      確かに… 瀬戸大橋 の開通以来
      交通中継点としての機能は 一部が岡山に移っていますし
      土地の確保が難しい広島を離れた工場の一部が
      岡山に立地するという事はあるんですが…

      中心って… 単に経済的な事情だけで
      決まるものじゃないんですよね。

      たぶん…
      私が 岡山市出身だったら 残念に思うんだろうなぁ… と
      思うのが
      関西に近すぎるんですね。
      メリットを享受できる反面、独自文化が育ちにくくなる。


      都市の発展は… その位置の影響が大きい。


      福岡 からも 関西 からも離れた立地であることが決定的で
      現在の 広島城 の建設にあたって
      この地を選んだ、当時の人々の慧眼には驚くばかりです。

      独自文化が生まれやすい素地もあるのでしょうね。
      
      カープに代表されます。

      国内唯一の市民球団は
      Jリーグ発足にあたっての参考球団とされ
      それ自体が一つの文化となっています。

      だとすれば、広島に原爆が投下されたこと
      その後に起こった お好み焼き などの食文化。

      それを支えたのは、戦前から 造船、兵器の
      生産拠点として歩んだ 工業技術 からの収益。

      平和都市としての 世界的な認知度。

      もちろん… それ以前の基盤を元に育まれたもの。
      

      旅から戻ってくるとき…

      他の都市の、それと比べてコンパクトに感じる
      その 中心エリア。

      それだけに… 要塞のように感じられることもあります。

      この 中区 と 南区・西区・東区の一部の
      インフラは、地元に住んでいながらでも驚くほどの
      充実度を感じることがあり、複雑な気分になることもしばしば…

      広島城が置かれて以降
      一貫して 中国地方の 政治 ・ 経済 ・ 文化 の中心で
      あり続けています。





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