2010年2月14日日曜日

館長と… その12  ロングデッキ



    小学生の頃でした…


    ある日


    家族でのドライブで、車が 瀬野 付近に差し掛かったとき
    茶色に塗られた電気機関車 が何両もいるのを見つけました。


    あっ… 今でもいるんだ!!! しかも近くに


    夢を見ているようでした。


    それまで、私が知っていた情報を総合しても…
    この種の機関車は
    すでに廃車されたか、遠い地域で廃車が進んでいて
    私自身が走る姿を眺める事は出来ない…と思っていた
    ロングデッキ付きの電気機関車 が車庫にタムロしているのです。

    その頃…
    私は何冊も きしゃの本 を持っていましたし
    それを何度も見返し、いろいろと知っている気に
    なっていましたから

    
    見慣れぬ機関車が目の前にいる!!! ということ以上に


    近所の事も知らない…


    という現実を思い知る事となりました。


    無理もありません…
    今ほど、情報のない時代。
    ただでさえ少ない 鉄道趣味 情報の中で
    地域の鉄道情報 なんて
    自分で コツコツ 探っていく宝探しのようなものでした。
 

    少なくて集めにくいけど… 近くの情報。

    
    以降は、自分の足で稼ぐように…

    
    近所にある…


    広電千田車庫


    広島機関区(今のJR西日本広島運転所。) など訪ねて行きました。


    とても親切に受け入れてくれた事を覚えています。

    
    時を同じくして…
    近所の書店に 鉄道雑誌 が並んでいるのを
    立ち読みするようになり
    新しい セノハチ 用の機関車 と
    その ロングデッキ付き機関車 の
    詳細なリポートが出ている記事を見つけました。

    お小遣いの範疇では収まらない
    その雑誌を必死で頼んで買って貰った事を覚えています。

    そして…
    同じクラスで、私の話を聴いているうちに
    鉄道の事が好きになったという H君 を誘い
    セノハチ行きを計画する事に…

    
    近年… 趣味人口の増加に伴なって
    あらゆるジャンルにおける地域史 の研究・発表が
    急速に進んいます。
    
    ちょっと本屋を覗いてみても…
    カラフルで 手頃な値段の本に
    驚くほど詳細な研究成果が載せられているのを見る時
    私は、この時の話を思い出すのです。






    
    
   

 

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