2009年4月29日水曜日

向日葵の咲く頃  ~日清戦争凱旋記念碑~


時間を戻しましょう…


明治まで



皆実、宇品地区には


その昔、広島が軍事都市だった頃の


名残が残っています。



電車もしくは、バスの皆実町6丁目電停で


下車して、宇品方面の電車通りより一つ


御幸橋寄りの細道に入るとすぐに


その公園は見えてきます。


「タカの記念碑」と地元の人に呼ばれている


その小さな広場には不釣り合いなほど高い塔が


見えてきました。


明治29年に造られた凱旋記念碑です。



正面に「平和塔」と彫り込まれていますが


実は昭和22年になってモルタルで塗りつぶしたもので


現在でも、その下には「日清戦争凱旋記念碑」の碑銘が


残っているそうです。



戦勝を祝う碑など、今の時代にそぐわないのでしょう。


塗りつぶす…といった行動そのものも、当時の混乱を


物語っています。



壊すのは簡単でしょうが、碑を潰すには忍びなかったのでしょうね。



日清戦争は、当時の日本の時代背景から見るとき、


日本の命運を左右した戦争であり、



その勝利をいかに喜んだかが


伝わってくるようです。


0 件のコメント: