2009年4月27日月曜日

もしかしたら残るのでは…


私が子供だった頃の図鑑、

路面電車は…


「消えゆくのりもの」

「懐かしいのりもの」


といったタイトルで扱われていました。


消えゆくと言われてもなぁ…


活気を呈す、広島市内の路面電車を

見ているだけに

その言葉に違和感を感じていましたが

いずれ、広島でも地下鉄化、廃止になるというのが

暗黙の了解となりつつあったのです。


活気があるとはいえ、導入されるのは各地で廃止された

路線からの中古車ですから、先行きは不安です。


そして昭和55年、新時代の路面電車を探るため

導入された3両編成の3500形。

長崎では1両の2000形。


外観、内装ともに刷新された新車が

話題を振りまきながら、走り始めました。


全くの新規開発になる電車ですから、

関係者の労苦と喜びは大きかったようです。


そして最大の功績

「もしかしたら路面電車は残るかも知れない…。」と

市民に意識させたことでしょう。


その後は、路面電車製造の再開を受けたことにより、

各事業者が新車導入を進めていくこととなりました。

これら、現在に繋がる一連の流れの発端となったのです。

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