2010年8月30日月曜日
重連
蒸気機関車は…
単機で列車を引っ張っていても
とても迫力があるものですが
重量のある列車 や 急坂に挑む時
2両、3両が束になって、列車を牽引する事がありました。
もちろん…
いつでも、どこでも という訳ではなく
路線 も 列車 も限られた話です。
難所ゆえに、運転だけでも大変なのに
機関車の間で、とり交わす様々なやりとりに
今のような連絡手段はありません。
汽笛の合図で、お互いが やりとりしていたのですから
これぞ、職人技というところでしょう。
その区間は…
山間であることが多く、絶叫にも似た咆哮が
周囲に響き渡ります。
息も荒く 煙も多いことから
猛獣にも似た、迫力のある姿を眺めることができました。
何ら、飾ることのない
日常の風景であったにも関わらず
数ある 陸上交通 の中の
ハイライトシーン では無かったでしょうか。
そんな訳で…
重連のあるところに
追いかけるファンの姿あり… でした。
その中でも、特に 後年 有名になったのが
北海道 は 函館本線 の C62重連。
冬…
雪の山中を疾走する姿を求め
カメラバックを抱えて、行軍するファンの苦労話は
一歩間違えば、遭難寸前だった… と
今でも、語り草になっています。
私は、そんな話を 伝え聴くのみですけど。
こうやって、2両が並ぶ姿を目の当たりにすると
何となく、その当時に
タイムスリップ したような気持ちになれますね!
先頭の 2号機 は・・・
北海道 で活躍した時の装備を残したまま
梅小路入り。
後方の、1号機 は・・・
北海道に渡ったことはなく
後年は 長く 山陽本線 で活躍しました。
広島工場タイプ といわれる
小改造を施されたままの姿で、梅小路入りしています。
ちなみに…
私は やまぐち号 で
C57-1、C56-160 の重連列車に乗車したことがあり
先ほど紹介した 汽笛でのやりとり を聴いたことがあります。
これならば、現在でも
乗車するチャンスがあれば、聴くことができますよ!
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