2010年7月8日木曜日

ベルリン交響楽団 魅せどころは意外なところに



     
     クラシックコンサート に出掛けると・・・

     アンコール前に、席を立つ人方がいらっしゃいます。


     すでに いい時間ですから… 帰りの足が気にかかる方も

     いらっしゃるのでしょう。


     アンコール を行わない コンサート もありますし、
     あったとしても・・・ 概ね、聴き慣れた 軽めの曲が選ばれことが多いことから
     無理もない話しななんですが…。


     この ベ ル リ ン 交 響 楽 団


     アンコールに入った途端…

     まるで 物語の世界にでも迷い込んだかのような、生き生きとした演奏に♪

     まず1曲目…

     指揮者 が壇上に上がっただけで演奏に♪

     ただ、満足そうに頷きながら、手前のセカンドバイオリンの
     演奏に見入るような表情を見せるだけ。

     曲は ビゼー アルルの女 ファランドール。

     スピード感のある曲ですが全く破綻なく、この曲の輝きを表現します。


     何をやっているんだ・・・ この楽団???


     あまりの演奏の素晴らしさと緊張感なので・・・
     ちょっと、目の前で起こっていることが信じられないほどなんです。
     見事なまでの統率力ですね。


     お次は・・・ ブラームス の ハンガリー舞曲。


     2曲もやるんだ!?

     再び・・・ リオール・シャンバダール は指揮棒を手にします。
     キラキラした演奏が見事!

     目の前で、舞踏会が行われていうような錯覚を覚えるほど・・・。
     
     そして・・・
 
     3度目の拍手に迎えられ… いよいよ挨拶・・・ と思いきゃ・・・。

     カタコトの日本語で
     ヒロシマ ニ… アイトウノ イ ヲ…  エルガー…


     私達は、この曲を聴いてもらうために来たんだ!!!


     …とでも言いたげなほど、力の込められた演奏を

     深い鎮静を込めて。

     最後の音が鳴り止んだ後も… シャンバダール は手を振り下ろしません。


     やがて…

     振り下ろした手と共に 万雷の拍手!!!
          多くの方が立ち上がって拍手するなか・・・
      私も立ち上がって拍手をしました。

      それをしなければ、惜しまれるだろう。 ・・・と感じたほどの演奏でした。

     このアンコールの3曲は 私がこれまで聴いた演奏のなかでも
      名演のうちに入るものでしょう。
     
     あまりの感激で・・・ 恥ずかしながら、終演後 アンコール演目の書かれた紙
     写メ で 撮ったにも関わらず、保存し忘れたんですよねぇ。

     エルガーの…何だったのだろう? そのうちCDで探そうっと♪

     帰り際…

     私、鳥肌が立ったわぁ~!!!

     そんな、誰かの声が、全てを表している
     素晴らしい演奏会でした。



     ※ 2011年4月3日に加筆しました。

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