2010年7月4日日曜日

日本人の手になる初の



     幕府 に 献上 横浜 で公開された

     ペリーが持ち込んだ 蒸気機関車模型 より


     半年早く…


     ロシア は プチャーチンの艦隊 が 持ち込んだ模型を

     長崎 で 日本人は眺めていました。


     船内で公開した …とありますから

     ペリーのものよりは、随分小さかったのでしょう。


     これらを眺めた人達の中に

     これを、自分達の手で作りたいと思った人がいました。


     佐賀藩精練方 の人達です。


     藩主 鍋島直正 の許可を得て

     模型製作に取り掛かります。


     完成は 1855年8月。


     日本人の手になる、初の 蒸気機関車 です。


     模型とはいえ… 日本の技術で作った初めての

     機械動力を持った陸上の乗り物 …という事になります。


     この頃の、日本に

     これだけのものを 試作する技術があった事を示すと共に

     往時の 佐賀藩の姿勢を示す

     貴重な資料でもあります。


     
     そして、その 実物が 佐賀県立博物館 で

     展示されているということも 凄いことだと思います。


     この当時から

     すでに その意義を理解し、受け継いで

     いったのですね。

     
     現在、佐賀県の文化財 及び 鉄道記念物 に

     指定されていますが。

     そろそろ 国の重要文化財 として認めれれても

     良い時期ではないでしょうか。

     
     最後に…


     横浜で公開された 献上品の ペリーの機関車 は

     その後、どうなったのでしょう!?


     気になりますね。


     見た人があれば、その内容についての

     記述でも出てきそうですが… そんな話しはありません。

     今後の発見に期待… と言いたいところですが


     ある時、収めていた倉と共に燃えたのだそうです。


     もはや、そんな事を気に留めている余裕が無かった


     …と考えるのが、正解なのでしょうか?



     写真は 大阪交通科学館 にある複製品です。






  

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