2010年6月5日土曜日

平櫛田中の世界



    もう、随分前になるのですが…


    普段は、国立劇場に飾られている

    鏡獅子 が展示される機会がありましたので


    作者の故郷、岡山は井原市にある 田中美術館 を

    訪れたことがあります。


    木彫り彫刻の美術展を鑑賞したのは、その時が初めてでしたが

    この時は、大作 鏡獅子 だけでなく

    各地の、作品が集められての美術展でしたので

    今、思い出しても 大変 見ごたえのあるものでした。


    どれをとっても、素晴らしい作品揃いなんですが…

    私の印象に残っているものは


    写真のパンフレットにもある

    
    幼児狗張子


    はじめ張子の犬で、遊んでいて こっちのものが欲しくて

    張子を放り出し ねだっているところですが

    童子の可愛らしいさが良く出ていて、見飽きないんですね~。


    気楽坊

    
    後水尾天皇が常に座右に置いて愛玩したとされる

    指人形に習ったもので

    背面には 天皇の句


    世の中は 気楽に暮らせ 何ごとも 思えば思ふ 思わねばこそ


    何とも、印象的な句ですね

    不遇だった天皇を慰め続けたという、本物も見てみたいものです。


    パンフレットには出ていませんが

    
    かがみ


    何かの時に折られたのか、元々無かったのか?

    一本しかない角を、醜く思い 折ろうと

    鏡で見ながら途方にくれているかのような鬼。

    可愛らしくも、哀愁を感じます。


    いずれも、見事な出来なので、ぜひ

    チャンスがあったら 皆さんも ご覧になってみてください。


    あの時の美術展には及ぶべくも無いでしょうが

    久々に 行きたいな~ なんて思っています。


    もうちょっと先になるかな?

    その時は、備前焼 の 備前市 もセットにしたりして ♪


  





  

0 件のコメント: