2009年7月7日火曜日

土地は語る…   新橋停車場跡



   広大な土地を囲んだ柵…


   

   合間から写真を撮ることも叶わず…


   …かといって 足早に立ち去る気にもなれず。




   ちょうど昼時


   遠くを歩いていた方が こちらに向かってきました。




   どうしたのですか…




   柵に張り付いて悄然とする若者 …どう見ても不審ですね。


   何か聴けるかも… 私は一切を話しました。


   どちらから? 広島… う~ん遠いなぁ。




   ちょっと待ってください、鍵を取ってきましょう。


   30分程度しか時間が取れませんが 案内しましょう。




   地獄に仏とは このことでしょう。 




   鍵を開けて 柵の中の荒れ地に 招じ入れてくださいました。




   それにしても 広い空間…  人影も見えません…




   これが、駅舎…ホーム 礎石です。


   これは上水の跡だそうです。


   まだ発掘は続いています… 現在、駅周辺の建物を


   調査中です… あの辺りがそうです。


   時間の都合で 案内して差し上げる事ができませんが…




   年齢が 倍は違うだろうという若者に対して


   どこまでも丁寧な方でした。




   後に気づいたのですが…


   発掘調査中の遺跡の中に入った事。


   特に許可を得ていない事 から考えて


   責任者の方 だったのだろうなと。




   名前を言っただけで、礼状も出さなかった自分の


   非礼は 今でも心に残ります。



 
   そして もう一つ おそらく昼休憩を割くなどの不便をかけた


   にも関わらず 訪問が趣味の域であること…


   この時も 「私は 何をやっているんだろうか…」という


   想いが離れませんでした。




   そして その想いは 後に


   つばめ・ミュージアム に向かって連なっていくこととなります。




   良かったですね… 今はこうやって 公開する方法があります。


   その当時の立ち位置さえも グーグルアース で簡単に


   特定できます。




   案外 面白いので 興味のある方は行ってみてください!



   
   当時 ビルの中に取り込まれるかも… までと案じた


   0キロポストは 史跡範囲を駅舎まで拡大のうえ


   再び埋め戻され その上に立つ 復元新橋停車場とともに


   今でも その場に見ることができるのです。




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