2009年7月24日金曜日

指月



   大照院の次に向かったのは…




   萩(指月)城




   駐車場に停めるが早いか


   ともかく たたきつけるような雨が降り始めました。




   まぁ、先ほどの話で いささか緊張していたから ちょうどいい。


   あっさり 仮眠を決め込みます。




   40分後、雨は止んでおり


   すっきりした気分で指月公園を散策。




   関ヶ原の合戦後、この地に減封された後に


   新たに築いたこの城は 毛利にとって 


   悲壮な覚悟があったのか、本丸は平地にありますが


   いざとなると 背後の指月山に籠もるつもりの


   決戦の覚悟の城とされています。




   私は 今、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読み進めているのですが


   文庫版4巻401項に




   家康以来、徳川家の仮想敵国は西国大名であり、


   ことに薩摩の島津家と長州の毛利家があぶない。


   幕末にかぎったことではなく、これが、徳川二百余年の


   仮想敵である。



   
   …との記述が見られます。


   むろん、長州にとって徳川家は、敵わぬ相手であったでしょう。


   それだけ、恐怖と憎悪を募らせた日々であった事は疑えません。




   雨上がりの 萩城はそれなりに賑わっていた。




   それらの時を越えて静かに佇む、お城。


   天守の 素晴らしい写真が今に残されています。


   明治になって破却されたというのですが、残念。




   小粒ながら 凛々しい姿で


   残っておいて欲しかった もしくは 


   復元された姿を見てみたい 城郭の一つです。






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