2008年12月31日水曜日

2008年からの手紙

今年の締めは、何が良いのか
少し悩みました。

蔵出し出来そうな画像もあり

展示物の、その後を追ってみる…
のも面白そうですが、もう少し時間
が経過してからの方がいいようにも
思えます。 それは、またの機会に
しましょう。


それでは、未来への期待を込めて…
2008年の私より、来館者の皆様に。


宮島に化石の博物館があった事が
あります。 利用者が振るわず、
わずか数年での閉館となりました。

閉館が決まった頃になって、私は
一度だけ訪問したことがあります。

「…無くなる前に行っておこう。」と
いうくらいの気持ちでした。

展示を見終えて、それらが貴重なも
のであることは理解できましたし、何より
普段は見る機会が少ないことに気づ
きます。

子供を生みつつある、魚の化石は
感動モノで暫く見とれていました。
生物の営みや輪廻を強く感じます。

最後に館員の方に、ここまでの経緯に
ついて少し伺いました。

ある方が、海外での仕事の方々で
私費で収集していったもので、
話を聞くほど、関係者の無念さが
伝わり、切なくなったのを忘れること
ができません。

大きな、古代木の化石テーブルに
肘をついて未来を考えながら…。


閉館が決まった後、暫く経ってから
コレクションが広島市(県だったか?)
に寄贈されたような記事を目にしました。


もう、そこからも長い時間が過ぎています。

あの化石は、まだ広島にあるのでしょうか。



写真は、その時求めた図鑑。
(その時の、私からの手紙として。)

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