備中高松城の周囲は…
水の豊らかな湿地。
高松城 は、周囲より わずかに高いだけの 平城
小さな生き物の多く住まう、水田地帯とあらば
「ここで 出来る米は、どこに卸しているのだろう…。」
などということが気になってきます。
１９８５（昭和６０）年６月２５日…
周囲は 洪水に見舞われました。
資料館には、その時に撮影された写真が飾られており
遠く 往時の風景を連想させます。
備中高松城水攻め を
よく… 秀吉の奇策 と紹介した文献を見かけますが…
どうやって攻めようか！？
しばらく考えれば 誰でも思いつくものと思え
奇策… というのは
過大評価ではないかと思っています。
主の死…
備中高松城が すでに饑餓状態に入っていた
１５８２（天正１０）年 ６月３日早朝…
秀吉 は事実を知ります。
すぐに 高松城 に使者を出し、毛利 との講和の条件を提示します。
・ 城主 清水宗治 の切腹 、城兵の命は助ける。
・ 最初の条件より有利な 備前 ・ 美作 ２国の割譲のみとする。
清水 宗治 は 条件を呑みます。
６月４日昼…
湖水と化した 高松城に 一隻の舟が漕ぎ出します…
資料館で戴いた資料には
秀吉から送られた 酒肴で最後の杯を交し
誓願時の曲舞を舞った後
浮世をば 今こそ渡れ武士の名を 高松の苔に残して
先日の 辞世の句の世界 でこそ取り上げていませんが
大変 印象的な句で 清水 宗治 の気持ちが 今に伝わってきます。
敵 ・ 味方 が 固唾を呑んで見守る中で自刃 享年４６歳。
この後、秀吉は…
急ぎ、近畿方面を目指し戻ります。
毛利が 信長の死 を知ったのは
宗治 切腹の、わずか２時間後…とされます。
主を失い、焦る部下 秀吉 に対して、追討の旗を揚げること は
容易なことではなかったか…と思います。
写真は 備中高松城
この時 周囲は 蓮の花 で囲まれていて、とても印象的でした。
よく手入れが成されていて…
地元の方にとって、大事な場所なんだろうな
ということが伺えるようでした。
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