ある時・・・ 私は、高松の桟橋で
船から引き出されていく、コンテナ貨車を眺めていました。
まもなく・・・
先ほど、デッキにて、遠目にその威容を眺めた瀬戸大橋の開通とともに、
その役目を終える事になる、宇高連絡船の列車航走を眺めた貴重な機会でした。
そもそも・・・
鉄道連絡船というものは、鉄道の代わりとして運行される、便宜的な交通手段であり、
とても、鉄道の輸送量や速達性に叶うものではなく
代替の橋なり、トンネルなりが開通すれば、
役目を終えていく類のものではあるのですけど・・・
どうして・・・
こうも輸送上の隘路ってやつは、旅情に溢れるものなのか・・・!?
などと不思議に思えてくるほど、
旅情というものは、輸送の便利さとは、逆のところに現れてくるものなんですね。
私の場合・・・ なんとか青函連絡船の残っているうちに、
青森ー函館 を通過してみたい!!・・・ との学生時代の願いは、結局叶いませんでしたが
まだ・・・ 上野発の夜行列車~♪ の雰囲気の残っていた1992年の青森駅に立ち
旧青森桟橋に保存されている 青函連絡船 八甲田丸 を見学。
その後に・・・ 東京晴海の「船の科学館」のパビリオンとなった
羊蹄丸 についても眺めることができましたが
このたび・・・ 羊蹄丸は、パビリオンの役目を終え、 新居浜港 に回航して
シップリサイクル実験を行いながら、スクラップとなることに。
その前に・・・ 新居浜港で一般に公開されることになったため
なんとか機会をつくって再度、訪れてみました!
写真は・・・ その 羊蹄丸 で展示されていた
船の画家として著名な柳原良平さんの絵と羊蹄丸。