広島電鉄の本社車庫に ずらりと並ぶ 元京都市電 1900形
1977(昭和53)年9月30日・・・
多くの市民に惜しまれながら、京都市電が最後の日を迎えました。
私は たまたま見た、その日のニュースを今でも覚えています。
6大都市のなかで、京都は 今後も路面電車が存続する街になると
考えていた人も少なくはなく、全廃は さまざまな思いが交錯したようです。
それまでは、各地で
道路交通の障害になると 粛々と廃止が進められていた路面電車ですが
この頃になると、電車が無くなって、緩和されると思われていた渋滞が
いっそう深刻に、都市の環境問題も顕在化するなど
それまで、一貫して 路面電車に向けて吹き続けた逆風が
徐々に収まりつつありました。
そんななかで 一度は全廃方針を打ち出しながらも
一部路線を当面の間 存続させる方向へと転換する自治体も出てきていました。
京都も 全線廃止という選択が正しかったのかについて、
今でも、疑問が投げかけられているほどです。
・・・そして、広島
広島に在籍する、京都市電は、その最後の時を見届けた車両達。
なかには、最終便として運行された車両もあります。
ここは京都か それとも広島!?
こういった 歴史を辿りながら眺めると、感慨があります。