子供の頃 戦国武将ゲーム と言う名前のボードゲームを持っていました。
内容は
日本地図の旧国名で分けられた領地を取り合うゲームで、
商業の盛んなところ、米どころ、塩業、港など特徴のある土地などは
イラストで示されていて、そこを領地として持っている
プレイヤーには、相応のメリットがありました。
その時、気になっていたのが 塩どころ
全国でも3箇所しかないのに
なんと、瀬戸内に2国・・・ 確か、備中と讃岐がそうでした。
へ~~ 瀬戸内って塩どころなんだ~~
確かになぁ~ 伯方の塩、赤穂の塩 なんてあるものなぁ~
そうなんですよね!
瀬戸内の製塩業って名が通っていますね。
さて・・・
備前焼きの旅の、余勢でやってきた「赤穂」
そこで立ち寄ったのが、赤穂市立民族資料館
先に、赤穂城に立ち寄ったのですが、
パンフレットを見ていても、なかなか見所の多い土地で、
このまま観光していたら、備前じゃなくて、赤穂の旅になりそうなので
お城以外に、もうひとつだけ、どこかだけ行こう!と立ち寄ったのが、ここ。
なかなか洒落た建物は 元、日本専売公社赤穂支局
そうかぁ・・・ 今回は、塩の勉強をする事になるのかぁ・・・
館員の方に・・・
ひじょ~に初歩的な質問で申し訳ないのですが
なぜ、瀬戸内で製塩業が盛んだったのですか? と質問した私。
あぁ・・・ 良い資料がありますので、それを差し上げましょう!
・・・と、わざわざ奥から、
B5のホッチキス閉じの資料を出して来てくださいました
日照ですねぇ~! あと、干潟・・・
さすがは、晴れの国! とは Iさん
戴いた資料には、おそらくは塩田ごとに置かれていたものらしい、
明治期に建設された塩の出張所の場所が記載されていて、
確かに 香川、愛媛、岡山、現在のしまなみ海道付近、山口 に集中しています。
残るは、高知、熊本、鹿児島といったところ。
不思議なのは・・・
広島市と、その周辺が空白地帯になっていること。
早くから商業地として栄えた広島に、塩田が設け難かったのか
やや、降水量が多く、不適なのか???
このような瀬戸内で盛んに行われていた、塩田を使った伝統的な入浜式製塩方は、
昭和46年、塩業近代化臨時措置法の成立と共に全廃。
( 私自身は、悪法なのでは・・・!?と思わないでもありません。 )
現在・・・
天然塩を謳う塩は、海外から天日塩を輸入して
日本の海水に浸すなどの、やや複雑な製法に依るほか、
高級塩になると、入浜式以外の、古来からのもう一つの製塩法である
揚げ浜式精塩で製造されているものがあります。