2009年11月10日火曜日

何かが跳ねた!





   備中高松城跡 より 水攻めの築堤が残る


   蛙ヶ花 へ向かって歩きます。




   道を歩いていると…




   目の前で何かが跳ねた!




   あれっ…???




   疑問に思いながらも、さらに歩みをすすめる。




   また、何かがはねた!




   しかも… 踏みつけたかもしれんな~




   さらに よく見ると




   その周囲あちこちで、跳ねています。




   おそるおそる、足裏を確認…




   幸いなことに 何も踏んでいません。




   周囲は、存外賑やかで


   ちょいとした郊外の風情ですが


   朝遅い この時間というのに、人気が見あたりません。


   

   何か 異様な雰囲気


   私は、さらに周囲を見回しました。




   カエル だ…




   無数にいます。




   一歩踏み出すごとに、ぴょん



   
   ぴょんぴょん




   もう、足下を気にせず 歩く訳にはいきません。


   頼むから踏まれないでくれよぉ~


   急に 足取りが重くなります。




   さらに 巨大ミミズが 道の真ん中を這っています。


   何㎝あるでしょう!?



   久々の大きなミミズ。




   君は運がいいなぁ…




   私は、鞄から メモ帳 を取り出し、一枚引きちぎり


   そっと載せ… 土のある方へ戻します。


   そう、せざるを得ない気持ちです。




   先日の 蛙ヶ花の築堤 も 足下の 蛙 の写真も


   それこそ、一歩一歩、確かめながら


   足を延ばして、撮ったものなんです。



   
   私の目的が、何であれ




   彼らにとっては 闖入者に違いなく。


   「申し訳ありまんせんが、ちょっとお邪魔させてくださいますか…。」


   そんな 末席を借りさせて戴くような気持ち。 




   築堤を後に… 山の麓を過ぎると




   もう 目の前を 跳ねるものは無くなりました。




   しかし…




   気になって 水路を覗いてみると


   水中の生物が… 小さな魚の群れが…


   大きな水路には 魚影。




   この時の感激が 7月28日 ねぇ… の展示になりました。




   いつの間にか レッドデータ という資料に収まるようになり


   気がつけば、身近な場所から失われていっている景色が


   そこには残っていました。




   私達が享受する豊かな生活と


   これらの風景は お互いが


   相容れないかも知れません。



   しかし…


   
   あり余ったはずの豊かさを


   一部でも、身の回りの風景の保全に向けていたなら…


   各地で発生している 不可解な事件は


   今ほどの数、発生していたのでしょうか?







  

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