2009年8月21日金曜日
4000年前からの便り
つばめ・ミュージアム の つばめ は
開館の当日、直前5分くらいで考えた名前です。
瞬間で出てきたので 安直なのでは… と思い
少し考えた時間です。 (もっちろん、すごく気に入っています!)
そうかと思うと、数日おいて 決めたタイトルラベルがあります。
「 めくるめく時間の物語 」 が それになります。
鉱物、地質、地層 を 包括するための名前ですが…
書きたい、観たいと思える名前に なったかな~
そうであって欲しいな… とても気に入っています!
その名前を決めるときに、意識していたのが
写真の 三瓶小豆原埋没林 です。
石見銀山 を 後にした私は 三瓶山 に向かっていました。
昭和58年(1983)年
水田工事のため、土を掘り返しているとき
ふと、巨木にあたりました。
その時の方は 興味を持って この巨木を慎重に
掘り返してみたそうですが… 5メートルほど
掘り進めたところで 出水のため 掘り進めなくなって
しまったそうです。
この事は すぐに忘れられてしまいますが…
その後 この時の写真を見た方が
埋没林 ではないか… と思われたそうで
調査がスタートしました。
当時の 記憶を頼りに 掘り返してみると 1本
2本、3本 ・ ・ ・ と 何本も見つかります。
調査の結果…
これは 今から4000年前
三瓶山の噴火時の姿 そのままに埋もれている林で
あることが わかったのです。
掘り出した木は…
このままの状態では 腐ってしまいます。
防腐処理を行うために 慎重に 運び出します。
その時漂った 木の芳香に 関係者は驚いたといいいます。
木の強度こそ 若干は落ちてはいるものの
加工品として 十分に使える程度でもあるようです。
いにしえの時代の 自然環境、噴火、火砕流
当時を知る貴重な資料となっています。
いよいよ ラスト に近づいていた
山口、萩、石見 編
次回は この埋没林 について
もう少し詳しく 話してみたいな、と思っています。
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