昨年の秋・・・
満潮時に、海没した、厳島神社を訪れた時に見た景色の印象から
私の中で、ここを 竜宮 と通称しています。
そして、ここを訪れる度、毎回ではありませんが
私は、お守りなり、資料を、神社の売店で買ってきます。
学生時代・・・ 専門的に歴史を学んだ訳ではない私にとって
子供の頃から親しんでいるこの建物について
さまざまな角度から リサーチしてみることは
そのまま、歴史への接し方を考えることにも繋がるんです。
ですから 厳島神社について書かれた
資料を見つけたら、できるだけ目を通してみるようにしています。
この本は、秋に訪れた時 購入してきた一冊
全三十三巻の美と謎 国宝 平家納経 小松 茂美 著
海上に浮かぶ、大鳥居や社殿群 などと共に、
広島に馴染みがあって、美術に興味の覚える方ならば
一度は眺めてみて欲しい 平安時代の工芸技術の粋を凝らした巻物。
地元贔屓を差し引いたとして、
国内にある、紙に描かれたものとしては、
最も美しいもののひとつではないかと思っています。
鉄道員として就職の後・・・
原爆で死線をさまよっていた時に見た、平家納経公開の新聞記事に
一度は実物を眺めたいと願うようになり、それを機会に
徒手空拳で、平家納経の探求の道に身を通じていった著者の
その 学究の集大成。
はじめに・・・ の最後に
本書は著者六十年の一念をここに終焉させる。
・・・とあり、この後に逝去されています。
この一文を書く時の、著者の心境はいかがだったものなのでしょう?
学究の末 解明出来たこと、心残りとなり、後の人に託したい事。
人 一生の仕事と、喜びについて 考えさせられる一冊となっています。
まるで 竜宮城の浦島太郎のようなお話ですね。
( しかも、ここの祭神は 宗像三女 なんですよね。 )
このお話・・・
子供の頃は、玉手箱について なんで渡したのかなぁ 怖いな~ なんて思い
何かの教訓のように感じていたのですが
最近は・・・
夢中になるものを見つけ、それに向かって駆け抜けていく
人生の短さを伝えるものなのではないかな~と思うように。
皆さんは、どう感じられますか!?
うらしまたろう の おはなし は
玉手箱を開いたところで終わる・・・ ( でしたよね!? ) のですが
私は お爺さんになって後の
浦島太郎 の、その後が気になるのです。
幸せな人生だった!・・・ と感じていたのじゃないかなぁ~!?
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