先ほどの地元局さんが、年配の男性と共に戻ってくる。
あ~ 悪かったねぇ~
運転できるものが、食事をするのに、家へ戻っとるんですよ。
そう話ながら、男性は駅の小屋へ。
この方は駅務担当者。
お力になれなくて・・・・・ と申し訳なさそなうなのが
逆に申し訳ないけど、
この一件で Iさん は 乗車するために残る気になったようで・・・
発車までのもう20分ばかりを待つことにします。
往時は「命の保障はしない」とされていた森林鉄道。
運行規則や運転技術、車両性能と何かと問題があったらしく、
人身事故こそ多くはなかったものの、
夕刻・・・ 戻ってきたという合図の、機関車の汽笛を聞くと安心した・・・という
運行に携わった方の証言が残されています。
それくらい無事に済む日が少なかったのだとか。
先ほど、道の駅で買い求めた「森林鉄道物語」を読んでいると・・・
昔持っていた、森林鉄道をテーマにした絵本「さだおばさん」を
彷彿とさせられるようなエピソードが掲載されています。
有名な「黒部峡谷鉄道」も、往時は「命の保障をしません。」という
条件付きで、乗車を認めたと言いますから、ここ魚梁瀬に限った話ではなく
全国で同じような状況だったものでしょう。
やがて時刻が来て・・・
私達を乗せた列車が走り始めます。
ズシン・・・ ズシン・・・ ズシン・・・
普段乗っている列車が、いかに乗り心地に気を遣ったものであるかを
改めて実感できる、何とも直接的な、線路からの響きが伝わってくる台車。
木製の車体が軋む音も新鮮に感じられます。
軽くジョギングする程度の速度なんですが、それなりに速度感があります。
とはいえ、思っていたよりも乗り心地は悪くありません・・・
( 木がクッションになるのかしらん!? )
私達は、ついつい先程走ってきた道、最近乗った電車を基準に
乗り心地を考えてしまうのですが、
往時の道の条件を考えると、やはり地元の人にとって
有り難い乗り物であったに違いなく、
だからこそ、今に語られる存在として残されているのでしょう。
小さな旅気分を味わえる、周回線路2周の旅。
これで数キロでも走れば、なかなかの旅気分だろうな~!と思えてくるほど、
実感に溢れた何分間かを終え、下車する私達に
どうでしたか!? と声をかけるのは、やはり地元局リポーターさん。
ずっと笑顔で列車を見送っている姿が気になっていましたが、
やはり、仕事の枠を超えて喜びを感じられている笑顔でした。
私も、早く乗りたい思っているのですけど・・・ ♪
クルー号も、まもなく発車みたいですね~。
さぁ・・・ 帰りの運転頼むよ~!
了解!
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