2011年5月25日水曜日

通潤橋ものがたり その4


   「通潤橋のものがたり」・・・は4夜めにして、再び この場所へと戻ってきました。

   ここで、皆さん!!!

   これまでの写真も含めて眺めながら・・・ ちょっと想像を膨らませてみてください。


   仮に・・・ この「通潤橋」のある場所に 今の技術を使って、皆さんが
   「水路橋」を架けるとしたら、いったいどのような「橋」を架けますか!?

   もしくは・・・ どのような「橋」を架けたいですか!?

   これ以上の条件はあえて書かない事にしましょう・・・。


   けっこう難しいように感じられませんか!?

   予算は? 景観的な配慮は? 観光資源としての価値を持たせられるのか?


   現在だからこそ、当時より難しくなってしまう条件もありますね。

   例えば・・・ これだけの石積みを、人の手で積むことに価値が見出せる
   ものでしょうか!?機械で隙間なく削って積めば、強度は増しますが、
   果たして予算がどれくらいかかるものなのでしょう!?

   現在、よく使われている工法を使って、経済的に仕上げたとすれば
   今、このような景色を眺められたものなのでしょうか?


   実は・・・ 通潤橋の、この景観も 有名な放水の場面も、
   この当時の技術をぎりぎりまで煮詰め、挑んでいるからこその「カタチ」なんです。

   そして それは・・・ 当時の条件の何か一つが違っていただけで・・・
   私達は今とは、全く違った通潤橋を見ていたのかも知れないようなものなのです。

   ここまで積みあげてきた多くの なぜだろう!? こそ、
   この、通順橋 実現への道のりそのものなのです。   

 
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