2010年4月5日月曜日

困らせる子ほど可愛いらしく感じられる趣味ゴコロ!!!



    一度は その歩みを止めながら…

    今… 再び 全国で復活し 運転されている 蒸気機関車。


    しかしながら…

    現在も よく知られ 活躍する 乗り物 の中で
    これほど扱いづらいものも少ないように思います。


    皆さんは…
    公園 や 博物館 などに保存されている
    蒸気機関車 の 運転席 に座ったことはありませんか!?

    機会があれば ぜひ座ってみて 前方を注視してみてください。


    前方が どれほど見えるているのかを…

    
    あれっ? と思うほど
    前方確認が難しいことに気づくと思います。


    少しおおげさに言えば…


    ほとんど、何も見えずに走っているようなものです。

    
    今のように… 夜も明るい時代ならともかく。
    当時… 特に 真冬の北海道などは
    よく走ったものだと 機関士 の勇気に感心させられます。

    一部を除き 運転席後方は 吹きさらし
    石炭を すくって 釜に投入する作業を繰り返す。

    まんべんなく 石炭を投入し
    上手に火床を作っていかないと… 力が不足し
   
    坂道で必要以上に低速で喘ぐこととなります。

    トンネル内で立ち往生し 機関士 が窒息死するケースもありました。


    そして… 基地での点検。
    もう火を落として随分経過しているとはいえ…

    まだ熱い釜の中に入っての 点検 や修理 は
    決まって 新入りの仕事。

    これを抜け出したくて、早く機関士になろうと頑張ったと
    後年 多くの方が語っています。
    
    今でいう 3K どころではなく 5K にはなるのでは?と
    いうほど過酷な世界。

    そんな… 取り扱いの大変な機関車の 機関士 ですが。

    今や その列車の 運転手 は 観光列車の運転手 という
    誉すら感じる仕事に様変わり。

    蒸気機関車運転手 は 希望者 を募り
    乗務員 を養成するといいます。

    扱いづらい、安定しない、自動化された部分が少ない、
    人の手がかかる。

    それゆえに
    その息遣いが しおらしくも感じられ 趣味性が強く出る。

    後年の 電気・ディ-ゼル機関車の力には及ぶべくも
    ありませんが、決して性能以上の力を出すことの無い
    それらと比べると 一時的には、能力以上の性能を
    発揮させることが出来るというエピソードも。


    そういえば…
    車の世界でも 飛行機の世界でも
    趣味を 突き詰める人は。
    あえて扱いづらいものを選び
    よく手入れすることで 愛着を感じているように感じますね。

    手作りゆえに 同じ型式でも 個体 によって性能が異なる
    蒸気機関車の 機関士 も よく 馬乗り に例えられます。

    機嫌を伺い、なだめながら その持ち味を発揮させることに
    喜びを感じる
    そんな… 昔の 乗馬 ような世界は
    形を変えて 今も健在なのでしょうか。


    




    

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