2009年11月28日土曜日
帆船の旅
ずっと以前の事ですが…
帆船の 体験航海 に参加した事があります。
帆船の名前は… 海 星
写真の 日本丸 よりずっと小さいのですが
憧れの帆船…
胸を、ときめかせ
颯爽と乗り込んだ日の事を
つい、少し前のように覚えています。
呉 から 尾道 までのショート・トリップですが…
真っ直ぐに向かうのでは無く
今から 1泊2日をかけての 訓練航海 です。
この航海のハイライトは…
言うまでも無く 帆走のために 帆を張る訓練でしょう。
エンジンで航行
やがて… 広い海に出た 海星
私達、参加者は 教官より…
この帆船の性能
ロープの扱い方
マストに登るための方法、安全綱の扱い方 等について習います。
高所である、マストに登り
自らの力で 帆船を動かそうという方達ですから…
教える方も、習う方も真剣そのもの…
私も…
気後れしそうになる気持ちを抑えながら、聴いていきます。
ロープの扱いに慣れずに
散漫な動きになる方がいらっしゃれば
容赦ない、指摘が飛びますし…
実際、その時
後の人達は 体制を立て直すまで
そのままの姿勢で、待たされることとなります。
さて…
この時まで 自らの力で 高い所に登った経験の無い私。
直上に見える マストの あんな場所まで辿りつけるのでしょうか!?
マストの柱は、当然一本…
ああ…怖い
なんて 留まっていたなら
他の方を
登る姿勢のまま、待たせる事となりますから…
余計に緊張するんです。
今回の参加者は…
それこそ、老若男女…
腕に覚え有りなのか…
そもそも、高い所が得意なので参加するのか…
一番、高い場所を志願する人も多数。
私は 無難に一番低い所にしておきます。
(それでも 海面高さ 15m あるそうです。)
さぁ… どうなるのでしょう???
実は、登る時は あまり怖くありません。
階段と一緒なんですね…
下が見えなければいいみたいです。
問題は、横移動する時…
海面 が丸見えになります。 足場はロープだけ…
マストを抱えるようにして、移動していきます。
そして…
急に揺れが大きくなるんですね…
端に向かいますから当然といえば、当然です。
それでも、ナントカ辿り着くと…
さらに上に向かう人を待つことになりますから
当分は この姿勢のままで待機する事になります。
少し時間が経つと…
足が震えてきました。
次第に慣れてきますから 不思議なほど 平静なのですが
足の震えは止まりません。
この時…
高い所は苦手じゃないけど、得意な方でも無いなぁ~ と感じました。
慣れない手つきで 帆を張り
降りてきた私達…
始めてというのに、一番高いところを志願した人を
惜しみなく称えました。
いや、素晴らしい…
でも、明るい顔が 少し顔が気持ち蒼いかな…
精一杯だったのでしょう。
マストに登るところで 恐怖心が出てきたのでしょう。
登れなくなり…
教官に助けて貰って
降りて、泣いている女の方もいらっしゃいました。
悔しい想いが募るんでしょうね…
しかしながら…
参加費を自ら払い参加されている方ばかりですから
その背中を称えたいなぁ~
今日中に もう一回、登るのとは別に…
食堂での、夕食調理の参加者も募られました。
これ以上、上は無理そう… と思った私は
これも、珍しい経験なので
こちらに参加しました。
材料の皮むきをしていると…
先ほどの女性の方
驚くほど晴れやかな笑顔で 先ほどの事を話してくれました。
そんなこんなで…
夕暮れ時 安芸灘 に 錨を降ろした 海星。
夕食とシャワーを済ませた後は 交流タイム。
夜間は 交代で 操舵室 に入り
投鎖している 船が 流されていないか?
周囲に危険が発生していないか? を見守ります。
明けて…
静かな海を エンジンで航行。
尾道 を前に 再びマストに登ります…
私は 一番下には変わりないんですが…
2回目という事で 少し余裕が出てきます。
一番揺れる、端っこに登りました。
先に 着岸している 同じく 帆船の あこがれ と
2隻の並びを見よう、と訪れた人達で 港は賑わっています。
私達は 手を振りながら
待ち構える 多くの笑顔に応えます。
高いところからですから…
一斉に見える その風景は 何とも壮観でしたよ!!!
その後 維持費が拠出出来なった、海星 は 残念ながら
海外に売却されたようですが…
あこがれ や 海王丸 などでは 一般からの訓練生も
募っているのを見たことがありますので…
興味のある方は 調べてみてください!!!
写真は 先日と同じく 日本丸 です。
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