2009年11月27日金曜日
門
門
北九州まで来て…
ふと機関車を見てみると
車端の方に 小さい 札が差し込まれているのを
見つける事が出来ます。
気になんて 止める必要は無いんですが…
しかしながら
これを見て 旅心をくすぐられるのも
また、旅の一つの形。
これは その機関車の
ベースとなる基地が 門司 であることを 示しています。
例えば…
京都 梅小路 の機関車 ならば
「 梅 」 という札が掲げられています。
やまぐち号が面白い…
書類上
機関車 C57-1 は 春~秋 にかけて
梅小路運転所 から 山口運転所 に
貸し出す、貸し出しを受ける という扱いを取るのですが…
その 山口運転所 は
元々の 小郡運転所 の 名称変更によって誕生。
本来ならば 以降は
「 山 」 なり 「 口 」 なりという札に 切り替えられるはずを…
現在も…
小郡 を示す 「 郡 」 の札を掲げて走っています。
30年を超える やまぐち号 の伝統 と 懐かしいその姿が
小郡 という 合併で消えた町名・名称への 郷愁 を生み
それを 違和感も無く 維持させる説得力を持ったのでしょう。
そんな エピソード 一つで
運転に携わる方の 粋 のようなものを感じる事が出来ます。
一度 正月 に走った時 機関士の方と話す機会があって…
「 あら… 今日は 郡 なんですね…
正月なんですし 梅 でもいいんじゃ
ないかと思うんですが… 。」 と
「 松竹梅ですか!?… それもそうですねぇ~ ははは!!!」
門
確かに ここ 門司港駅 は
往時の 関門連絡船 を 下船して
ここに、九州への一歩を記した人達にとって
また旅立つ 人にとっても
「 門 」 のような存在であった事でしょう。
それは… 今でも
表玄関 こそ 小倉駅 や 博多駅
福岡 ・ 北九州 の空港 に取って変わられていますが…
歴史を語る 象徴的な玄関口 として
今後も 人々に親しまれていくこととなるのでしょう。
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