関門トンネルの開通
私の手持ちの資料には… 開通当初の列車 に乗った方の話が出ています。 旅客営業を開始してから 3日目の 門司駅 より
すでに 鈴なりになっている客車を諦め 先客が何人もいるのを幸いに 写真と同じ形式の機関車の 後部デッキ ( 先端の手すりに囲まれた場所。 ) に捕まり トンネル内の 轟音、漏水、危険 に悩まされながら やがて…本土の光が覗いた瞬間の興奮を語られています。 当時の 関門海峡 は 要塞化 していて 撮影禁止 と承知はしていたものの 非国民の禁を犯しても、写真を撮っておかなかった 純情さが悔やまれる… とも 世界初となる 海峡トンネル は 戦争のさなかの 昭和17(1942)年の6月より、試運転を開始し… 試運転を兼ねながらの 貨物列車 で 少しずつ 運転回数 を増やし 11月15日の 旅客営業開始 に至ったようです。 写真は、開通当初に用意された 電気機関車 EF10-35号機 漏水による 腐食 を避けるために 外板は ステンレス鋼 を使用しています。 海底トンネル は 開通後も 漏水が続きます。 この 関門トンネル も 比較的新しい 青函トンネル も 水没を防ぐために 外へ排水するための ポンプを止めることはできないのです。
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