昭和32年5月30日・・・
東京は、銀座にある 山葉ホール で
・・・と、ある講演会が開かれました。
その タイトルは
超特急列車 東京ー大阪 間 3時間への可能性
それまで・・・
少ない予算のなかで、地道に研究を進めていた
鉄道高速化へ向けての、基礎研究の成果を世に問うために
鉄道技術研究所の主催で、行われた講演会ですが・・・
戦後・・・
10年を経ていたとはいえ ようやく・・・ 復興が軌道に乗り始めたばかりで、
鉄道の高速化といっても・・・ 今だ、夢物語でしかありませんでした。
・・・とはいえ
未来に、希望を抱かせる この講演会は 当日の、あいにくの雨にも関わらず、
立ち見さえ断るほどの大盛況となり
その時の観衆も多士済々であったといいます。
後日・・・
その講演会の内容について、再現して欲しい・・・との依頼が、
講演者達に告げられます。
その、依頼者の名は、
十河 信二
当時の、国鉄総裁。
この、国鉄総裁を前にしての、御前会議の席での、講演を聴きながら
十河は、深く頷いていた・・・といいます。
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