1945(昭和20)年8月の終戦時・・・
その時まで、唯一 海上に姿を見せていた日本の「戦艦」が 長門 です。
昭和19年11月に日本に帰投して以降・・・
修理するための機械
搭載する弾薬、燃料、兵員、食料 護衛するための 艦船、戦闘機
もはや・・
何一つとっても、満足に補給出来るものはなく、
その力を発揮させることが ままならなくなってしまった長門は、
横須賀港に繋がれ、浮き砲台として、沿岸の防衛に使われていました。
戦後・・・
アメリカ軍に接収され、
ビキニ環礁に回航後、昭和21年7月25日水爆実験の標的となって
その生涯を終えるのですが・・・
接収された時に 掲げられていたのが、写真の 日本海軍の軍艦旗 です。
そして それは、同時に・・・
日本の海軍において、一つの時代の象徴ともなった 「戦艦 」という艦種の歴史
その最後の瞬間を見届けることになった軍艦旗でもありました。
接収時の、アメリカ海軍の艦長の娘さんが、その旗を所有していて、
日本の方に売りたい、とインターネットオークションに
出品されていた頃から、気になっていたといいます・・・
その旗が・・・ 自身が司会を務める「なんでも鑑定団」に出品された時、
高額の鑑定価格であるにも関わらず
自費で買い取って、呉市の大和ミュージアムへ寄贈する。
・・・と、その場で述べられたことが印象に残っています。
その回は、私もたまたま観ていたのですが・・・
その価値を理解される 石坂 氏ならでは!・・・といった決断で、
氏の意気に驚かされたものです!
フネにとって、軍艦旗は特別な存在とされていますから、
その旗と共に、戦いに出ていった人達の無念を思うとき・・・
ようやっと 戻るべきところに戻ってきたのだなぁ~
・・・という感慨を覚えます。
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