自動車で道路を走っていて気づくことがあります。
特に、都市間を結んでいる国道って歩道が無い。
正確に言うと・・・ありますね、いや路側帯かな!?
人がすれ違うことすら難しいような歩道で、
わずか数十センチ横を車がバンバン飛ばしていきますから、
実際に歩こうと思ったら、勇気も必要ですね。
もう一つは、住宅街。
きっと、昔は人や馬なんかと車が
分け合っていたんだろうなぁ・・・と思うような道。
車は進入禁止にしても良いのでは!? と思うような30キロ制限の道を
20キロオーバーくらいで、車やバイクが走り抜けていく。
ぼんやりしていたら、跳ね飛ばすくらいの勢いです。
今の若い方だと、全く実感が無いかも知れませんけど、
私の子供の頃は・・・ このような道って、未舗装が多かったんです。
幼い頃、雨の日の水溜りを避けながら歩くことが
楽しかった覚えがあります。
ピッチピッチ、チャプチャプ、ランランラン♪ なんて
今の都会の子だと、実感として湧かないでしょうね。
小学校に入る前の頃でしたか、アスファルト舗装化が一気に進みました。
水溜りを避ける楽しみは・・・ もう卒業していた頃とはいえ、
子供心にも一抹の寂しさを覚えました。
便利さと共に、失ったものは大きかったんですよ。
欧米の「広場」文化に対して、日本は「路地」文化です。
人の付き合いも、
子供の遊び場も、
お年寄りの散歩、
「道」という名前の「広場」に展開していた文化は
「道路」化と共に、いつの間にか消え去っていきました。
それまで幾年も重ねた文化を一気に過去のものへと押しやったんです。
間もなく・・・
道のほとんどを自動車交通が占める時代となり
僅かの歩道を歩行者と自転車、コミュニティで細々と分け合うことに。
本来の優先順位からすると逆なのでは?
今にして思うのは、人の心への影響が深刻であることでしょう。
今後は、もう少し顧みられても良いのでは無いかと思います。
写真は・・・ 日本一立派な歩道!? しまなみ海道。
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