4つのプレートが複雑に重なりあう場所・・・。
世界の海底地形図から眺める
私達の住む 日本 の、もう一つの素顔です。
はるか昔に生まれた海底が、日本の手前で、再び地中深く沈み込んでいく。
もしも・・・
私達の地球の表面の動きを、短い時間で一気に眺めることができるのであれば、
まるで、各々のプレートは、ベルトコンベアどうしの継ぎ目を重ねているかのように
地表面に現れては、再び沈んでいく機械のように見えることでしょう。
もちろん・・・
地形は機械のように、すんなりとは表面に現れないし、
沈み込みも出来ません。
お互いに摩擦のある、ゴムの板を重ねて、一方を無理やり
下の方に引きずりこませようとしても、無理がかかるのと同じように
周辺には、次第に大きな力が加わっていきます。
それでも、止める事なく引きこんでいこうとすると、
どこかのタイミングでバランスを崩し、一気に引きこまれることになります。
海底の活断層による地震です。
そして・・・太平洋プレートは発散から収束までが2億年と言われています。
生まれたばかりならともかく、2億年もの時間をかけてコンベアの上に
載りかかっていった多くの堆積物(付加体と呼ばれます。)が
長い時間をかけて、沈み込み帯付近に残されていきます。
これを・・・今眺めている、室戸半島の沖合で見てみましょう。
今、私が乗っかかっているユーラシアプレートに向かって
フィリピン海プレートが沈み込んでいます。
ここでも、やはり「付加体」と呼ばれる堆積物が、今も重なりつつあります。
私達の住む、日本列島誕生にまつわるシナリオです。
そういやぁ、どこかで習ったような・・・。
習っていない方がいらっしゃっても不思議ではないんです。
なぜなら、これらプレートテクニクス理論が確立されたのは1960年代。
日本列島の起源を探る手がかりである「付加体」という考え方に至っては
1970年代なって確率されたものだからです。
あっ!? ですね。
現在の地震研究の基本となる考え方は、何とも新しい。
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