2011年6月11日土曜日

広島空港国際線就航から20年


   平成3年6月21日・・・

   旧広島空港に、初の海外からの定期便である アシアナ航空のソウル線
   乗り入れるようになって、今年で20周年を迎えます。

   当時・・・ 国内での、海外からの定期便乗り入れ空港は限られていましたから
   広島空港は、まずチャーター便で実績を重ねていき、
   ( 半ば定期便のようにして運行されたチャーター便もありました。 )

   満を持しての定期便就航となりました。

   その当時の 国際線ターミナルビル はというと
   山陽高校の前に平屋のプレハブという簡素なもので
   旧広島空港は駐機場が限られていたため、
   乗客は、そこからバスで国内線ターミナル付近に移動し、
   着陸している飛行機に搭乗するという形をとっていました。

   その後の景気後退もありましたが・・・。

   現広島空港への移転後も就航と廃止を繰り返しながらも路線を増やし、
   現在は海外7都市と結ばれています。

   さらに・・・ この7月1日からは、東日本大震災の影響で就航が遅れていた
   中国の成都への便が、現在の上海線を延伸する形で
   就航することが決まったようです。

   国際線ダイヤを見ていて気付くのは・・・
   
   現在・・・ ソウル、上海、台北 の3路線について、広島を朝の9時台出発に
   設定していることです。
  
   地方空港の国際線ダイヤを見ていると、概ね現地を朝に出発して、昼ごろの
   折り返しとなっているパターンが多いことを考えると、これら海外の航空会社が
   広島での夜間駐機を実施して、乗客の利便性を確保している事が分かります。

   成田、関西、中部 といった国際空港の利用客には及ばないものの・・・
   今や、福岡、広島、仙台(現在は国際線発着なし。)千歳 空港あたりは
   〇〇国際空港 と呼んでも不思議ではないだけの国際線利用客があります。
   
   これらの名称を変更するだけで、何らかのプラス効果が見られるのであれば
   そろそろ変更を検討しても良いのではないでしょうか!?

   
   福岡空港と比べると、国際線の数は少ないですね。

   背景人口や、福岡空港の立地条件の良さ、アジアへの地理的条件の良さ からすれば
   この差は、止むを得ない面もありますが

   広島の国際的な知名度の高さからすれば 米、欧、豪 への路線誘致でもあれば
   有利でしょう。

   ひとつ大きな理由は、空港へのアクセスの貧弱さによるものでしょうね。
   主要アクセス道である山陽自動車道を利用する、広島市内からのリムジンバスは
   渋滞や事故により、混雑期の遅延が平常化しています。
   
   これは、空港の建設当初から分かっていた問題で、
   なぜ今に改善がされないのでしょう。

   広島西飛行場の廃止、ヘリポート化 で、広島空港への空港機能の集約が
   決定した今、白市駅からの軌道系交通機関設置の検討再開も含め、
   アクセスの見直しを期待したいところです。   


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