魚梁瀬のダムを見下ろします。
この時は、まだ梅雨時だったこともあり、目の覚めるような緑が
私達を迎えてくれます。
トロッコの話となると Iさん が断然、詳しくって
私は、彼の蔵書と丹念なガイドに乗っかかるだけ・・・といったところ。
・・・というのも
トロッコって馴染みが無いんですよね~。
昭和30~40年頃までには、そのほとんどが廃止されていますし、
通常の鉄道よりも簡便に造られていたこともあって、
今となっては、残る遺構も少ない。
往時は、幹線を疾走し、多くの人々の心を捉えた
大型蒸気機関車が、観光の目玉として各地で復活の狼煙をあげていくのとは
対照的な感じもします。
そうは言っても・・・
日本文学の代表作、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の構想のもととなったのも、
岩手軽便鉄道というトロッコ鉄道らしく、
賢治は、小さな機関車が、マッチ箱のような客車を牽くような汽車を
宇宙の野原に走らせていたのかと思うと、また興味も湧いてきます。
あれれ? 俺、文系だったっけ・・か・・!?
それにしても・・・ ここ 魚梁瀬 は、よく残しています。
トロッコ・・・ という名前には似つかわしくないような、
丈夫な構造物を作っていった事が
結果として、廃止後も人々の記憶に残る助けとなっていくのでしょうね。
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